公式LINEの価格改定についての見解

2023年6月の公式LINEの価格改定が発表されました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004060.000001594.html

今までは無料で1000通まで使えていたものが、200通に激減。

5000円支払えば15000通使えていたものが、5000通に激減。

15000円の45000通は、30,000通に激減します。

また、これまでは従量課金に対応していたプランでも従量課金することができなくなるので、ガチ公式LINE勢は必然的に月々15000円以上のプランの契約が迫られる状況になります。実質の値上げ。

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公式LINEの発信としては

「今後さらに企業・店舗とユーザーとの接点強化や双方向の深い繋がりを生み出せるサービスを目指す」と、されています。

”まぁ、体よくいえばそうだよね”という部分もありますが、これは運営側としては相当ジレンマだっただろうというのも、公式LINEツールを開発していて思います。なので、当然の改定な気もしています。

例えば、リッチメッセージとかカルーセルとか、公式LINE側としてはすごく便利に情報を伝えられるツールを取り揃えているにも関わらず、ほとんどのオーナーは旧式のメールマガジンのように長文を配信します。

それによって「公式LINEの配信は、長いし見ない」という状況が生まれているので、公式LINE離れが生まれるわけです。

そうなると、店舗から手数料を受け取っている公式LINE側としては改善せざるを得ない。

「もうちょっと、ユーザーのことを考えて配信してほしい」というのが本音だと想像してます。

「そのためのツール、いっぱい出してるじゃん」みたいな。

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この価格改定は実質の値上げなんですが、「値上げしても良い理由」が背景にないと踏み切れなかったと想定しています。

1つは、先述した「ユーザーとの相互コミュニケーションを促進するため」というのは間違いないと思うんですが

別の切り口としては、「すでにリリースしている他のツールを、もっと効率よく活用してほしい」という点もあると思います。

具体的にいうと、リッチメッセージやカードタイプメッセージなどの、インタラクティブなコンテンツ配信と、それに伴う柔軟な自動応答。

このツールはすでに公式LINE側は揃えてくれているので、「もっと活用してほしい」という意味合いもあるだろうと思います。

なので今後は、そういうツールの活用促進に動いていくだろうと予想されます。

また、リリースにも書いてあるとおり

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さらに、今後は企業・店舗とユーザーとの双方向の深い繋がりを生み出せるサービスを目指し、下記のような取り組みを進めていきます。

・「LINE公式アカウント」上のサービス利用情報やアンケート結果などのユーザーデータとの紐づけ※2による、より高度なメッセージ配信の最適化

・PayPayやYahoo! JAPANなどのZHDグループ各社サービスとの連携によるユーザー接点の強化

・業種特化型パッケージプランの提供

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という部分に踏み切っていくとのことなので、新しく相互コミュニケーションを生み出す機能のリリースがされていく予定のようです。

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僕の予想としては、どこかのタイミングで

・チャットと自動応答の併用を、公式側が対応

・チャットに関するAPIがリリースされて、チャットしやすいようになる

というのが、来るんじゃないだろうかと想定しています。

ただ、今回のことで企業としては公式LINEの配信を控えていく動きにならざるを得ないので、チャットを気軽に無料で行うことができる外部ツール、例えばInstagramなどにユーザーを移動させていく動きが加速していくはずです。

そうなった時に、今の公式LINEのユーザーをどうやって認証し、どうやってデータを扱うか という部分が今後半年くらいの課題になりそうです。

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僕が開発してるLPressは、「WordPressベースの公式LINE拡張ツール」なんです。

つまり、公式LINE依存ではなく、WordPressを拡張するための公式LINE連携という意味合いを持っています。

なので、開発のロードマップとしては想定の範囲内。

むしろ追い風になる可能性を感じてます。

ということで、LPressは今後、この公式LINEの価格改定の上でも”勝つ仕組み”をリリースしていきます。

対応が遅れている方、すみません(汗)

みんなにとって、公式LINEをもっと好きになれるようなツールを目指して開発を続けていきます。